4年生が所属する加藤容子卒論ゼミでは,8月24日から26日に合宿を行いました。
大学の学修方法としては,受身的に学ぶだけでなく,自分の意見や関心をもとに能動的に学ぶことが大きな特徴となっています。卒業論文はその集大成ともいえるもので,学生は自分の研究したいテーマを設定し,それに関して文献を調べたり,実際にデータをとって調査・実験を行ったりして,1年間かけて論文をまとめます。
今年のゼミ学生のテーマは,「女子大学生の職業選択」「教師のストレス」「中学生の精神的健康」「自己開示」「児童養護施設の社会的イメージ」などの予定です。学生は7月までの前期授業期間に,それぞれのテーマに沿って,問題意識を明確にする作業を進めてきました。合宿ではそれを文章化し,調査をする方法を決めたり,アンケート用紙を作成したりしました。
ふだんは自宅や図書館でひとりで作業を進めることが多いものですが,合宿ではみんなで一緒に机に向かうことで,助けあったり励ましあったり,また刺激をしあったりしながら,効果的に作業を進められたと思います。
ついでに,一緒にご飯を食べたりおしゃべりしたり,遊びに行ったりして,学生同士の交流,学生と教員の交流も深まりました。
卒業論文は最終的にはひとりの作業になりますが,学生が築いた仲間関係はその作業を支える力強いサポートになるでしょう。
人間関係学部では,人間関係の力を用いて,人間関係についての勉強を深めることができると,改めて実感しました。