Sugiyama 人間になろう

椙山女学園大学 人間関係学部ブログ

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2010年8月アーカイブ

 卒業生(大学院修了)のKAさんから、この6月から8月にかけて滞在したニュージーランドでの体験についてレポートが届きました。

 私は、幼い頃より、空道という武道に取り組んできました。
 今回の旅は、約二ヶ月ということで、体がなまらないよう、到着してすぐ、空道のスタイルに近い格闘技のクラブを探し始めました。
 偶然のチャンスというものは、本当に偶然舞い込んでくるようです。こちらについてから、一週間、いろいろと、稽古できる場所を探しあたってみたのですが、なかなか満足するものが見つからず。あきらめかけていた時に、家の目と鼻の先に、キックボクシングのクラブがあるということがわかり、訪ねてみました。始めはとても緊張し、とりあえず、稽古についていくだけでした。

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  稽古を初めてしばらくしてから、たまたま試合がオークランドで行なわれるということで、稽古の中で組み手を行なう機会がありました。
  組み手は、みなさんなかなか経験したことがなく、苦労していたのですが、私にとっては、いつも稽古していることなので、すんなり取り組むことができました。そんな様子をみて、コーチから試合出場のお誘いがあり、帰国間近で試合に出場することになりました。
  私を除き、そのクラブからの出場者は5人。いわゆる、クラブの精鋭たちです。そんな精鋭たちにとっては、私は女性ですし、一外国人でしかなく、稽古の中でも、口を聞いてくれないどころか、目も会わせてくれないような、なかなか交流ができない方々でした。
  試合は、体重別で行なわれました。私は、体が小さいため、私の階級に出場選手がおらず。そのため、一つ上の階級で出場することになりました。相手は、自分より遥かに大きな選手です。安全なルールだといえ、やはり体の違いに大苦戦しました。

  試合後、目も会わせてくれなかった精鋭たちが私に走りより、私を囲み、試合結果を讃えてくれました。もちろんそこには、ただ出ただけではなく、試合内容と結果がともなってこそだなのですが。

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  国際交流、グローバル化だからと、英語の必要性が、巷では大騒ぎされています。しかし、私からしてみれば、英語というのは、ただの道具でしかなく、必要なのは、中身だと感じます。自分の中身は、「空道一直線」。腹に括った一本の槍があります。これしかないけど、逆に言えばこれがあります。言葉ではなく、体現してこそ得られた「国際交流」でした。
 日本人ならではの武道に取り組んできて、よかったと思える瞬間でした。


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先週土曜日(8/21)は第2回目のオープンキャンパスでした。
日進キャンパスには、高校生204名(同伴者90名)が来場してくれました。
星ヶ丘キャンパスも含めると、高校生のべ1,431名(同伴者538名)。
昨年から参加してくれている方、また7月、8月と来ていただいている方もいらっしゃいました。
暑い中、多くの方に来ていただき、ありがとうございました。


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9月23日の第3回オープンキャンパスは、星ヶ丘キャンパスにて行われます。
日進キャンパスのみの「らららマグカップ」もご好評をいただいており、9月にも
配布予定ですので、ぜひ足をお運びください。

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シドニー大学では、8月28日(土曜)にオープンキャンパスが予定されています。椙山は、今週末の8月21日(土曜)ですね。

じつは、このシーズン、日本は夏休みでオープンキャンパスの時期でもあるのですが、オーストラリアでは、7月の終わりにセカンド・セメスター(第2学期ですね。ちなみに、オーストラリアでは、3学期制です)がはじまって、大学は学生でいっぱいです。このタイミングでオープンキャンパスが行われるのは、オーストラリアでは2月に新学期が始まるからなんですね。だから、今頃から2月までの間にいわゆる入試があるという訳です。
だから、近くにあるシドニー工科大学でも同じ8月28日にオープンキャンパスが行われます。
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シドニー研修に参加している学生たちが学んでいるウィメンズカレジは、シドニー大学のキャンパス内にある学生寮のひとつです。以下はそのリストです。
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Mandelbaum House
St Andrew's College
St John's College
St Paul's College
Sancta Sophia College
Wesley College
Women's College
International House
 




1997年から2003年まで、ウィメンズカレジの校長だったQuentin Bryce先生が、オーストラリア総督であることは、以前に触れましたが、この7月にウィメンズカレジを訪問されたそうで、そのことが、当地の新聞のシドニー・モーニング・ヘラルドの記事になっています。
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英語のクラスを終わって、シドニー博物館(Museum of Sydney)と社会的公正博物館(Museum of Social Justice)に出発の前に、ウィメンズカレジの玄関前の階段での集合写真。みんな元気で張り切っています。

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シドニー大学のウィメンズカレジは、オーストラリアで一番最初にできた女子学生寮で、長い歴史と伝統を持っています。イギリスの伝統を引いて、学生寮は独自の教育プログラムも持っていたのですが、現在では、私たちのような、短期研修の受け入れという形で、学生寮での教育が行われているのです。

ウィメンズカレジのことについては、昨年、このブログで書きましたので、そのリンクを張っておくことにしましょう(人間関係学部のシドニー研修の写真を発掘しました)。オーストラリアの各界をリードするのが、このウィメンズカレジを卒業した学生たちなのです。

私たちの学生も一緒に昼食をとります。カフェテリア方式で、自分で好きなものを好きなだけとるというやり方です。毎日メニューが変わります。次には、その写真を載せることにしましょう。
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2010年のシドニー研修、8月7日に名古屋を出発し、ソウル(ここで、先発していた生活科学部の学生と合流)を経由して、8日からさっそく授業が始まっています。

なれないホームステイ先の家族とのトラブルやら、また、電車やバスを乗り継ぐ通学にも、1週間が経ってようやくなれてきたところです。みんな元気いっぱいに過ごしています。

今年のシドニーの天候は、普段通りですが、それでも平年に比べて数度低いようです。日中、20度を超える日があるはずなのですが、この1週間は18度ぐらいでした。まあ、名古屋の冬(シドニーは一番寒い7月末をすぎて、春にむかっているのですが)に比べて、まだ、しのぎやすいと言えます。でも、30数度の酷暑の名古屋からやってくると、寒いことには違いありません。風邪ひきが一人出ましたが、なんとか乗り切ったようです。

今週、ちょうど大学のサーバーシステムが更改されるにあたり、このブログも更新できませんでした。お詫びいたします。
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8月7日から9月3日にかけて、シドニー研修が実施されます。

本年度の参加者は、人間関係学部からは9名、教育学部かと生活科学部をあわせて、26名が参加します。

シドニーは季節は冬、といっても、今日の最高気温が16度とのことですので、名古屋と比べると11月とか3月の感じでしょうか。とはいえ、現在の名古屋の気温は30度を連日超えていますから、体感気温としては、とても寒く感じられると思います。参加する学生たち、風邪など引かずに楽しんできてくれることを期待しています。
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昨年3月、大学院を修了した神山歩未さん(名大大学院博士課程在学中)から、ニュージーランドはオークランドからのレポートが届きました。本人の許可を得て転載しておきます。

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現在、ニュージーランドのオークランド市で、マオリのコミュニティに参加させてもらい、かれらの日常の様子や知識をどんどん吸収しようとしています。

もともとマオリは、それぞれの地方で親族集団のコミュニティをつくっていました。そのコミュニティの成員は、誰でも、共通の先祖まで辿ることができます。そのことがコミュニティの一人ひとりを強く繋げていたのです。

しかし、イギリス人が入植し、ニュージーランドはイギリスの植民地になります。その結果、マオリは仕事などをもとめて、今までいた土地から都市部へと急速に移ってきました。現在では、マオリの多くがオークランドのような都市部に住んでいます。都市で生まれ育ったマオリには、自分の祖先がどこの地方の出身なのかを知らないマオリもいるのです。

そんな彼らも、都市のマオリどうしで新たなコミュニティを形成しようとしています。現在、私が加えてもらっているコミュニティも、そんな都市のマオリによって作られたコミュニティのひとつなのですです。

このコミュニティでは、次の世代へとマオリの知識をつたえようと頑張っています。知識を伝えるのは、コミュニティの創設に携わったお年寄りのマオリです。ここで伝えられるマオリの知識とは、マオリ語をはじめ、マオリの歌、麻の織物の制作方法、儀式の行ない方などです。

一度、正式に受け入れの儀式を受けた私は、コミュニティの一員として、日々、マオリの日常や知識を学んでいるところです。先日は、コミュニティの小さな集会に参加しました。会合では、一人ずつ立ってスピーチをします。スピーチでは、だれもが、学んだマオリ語を披露していました。そして、スピーチが終わると、皆でマオリ語の歌を歌ってスピーチした人をサポートします。

今週末にも、再び集会が行なわれます。今度の集会では、スピーチで今まで学んだマオリ語を少しだけ披露できるといいなと考えているところです。思ってください。マオリ語は、植民地化の過程で、一度は失われそうになったのです。マオリの人々は、自らの言葉を再び学び直し、自分たちのものとしようとしているのです。

言葉だけではありません。私が今参加させてもらっているコミュニティでも団結のシンボルとしてのマラエ(集会所)をたて、壁面を彫刻で飾り、マオリらしい装飾で飾ろうとしています。わたしは、そうした彼らの活動に焦点を当てて、彼らの現在を理解したいと思っています。

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先日、7月25日の第1回オープンキャンパス以降、
二人の方からrararaにメールをいただきました。

日進キャンパスのこと、オープンキャンパスのこと、入試のこと、
疑問があればぜひ、rararaまでメールをください。
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卒業生の田中裕美さん(12期生)からの便りが届きました。

彼女は、任地のブラジルのベレンに着いたとのことです。いったいベレンってどこなんでしょう。彼女は、国際支援のための期限付きの任務についています。
写真を一枚お借りしました。これは、ベレンの教会のひとつでしょうか。

彼女からの便りのメールを一部、許可を得て引用して書いておきます。


7月1日に日本を発ち、2日にサンパウロに到着して
22日まで訓練を受け、23日についに任地のベレンにやってきました。 
サンパウロは事前に聞いていた通りの都会で、
街も空気も汚く、路上にはゴミと路上生活者だらけ。
あまり好きにはなれませんでした。
サンパウロは現在冬ですが、日中は23度くらいに上がり、
朝晩は12~3度という天候が多かったです。
 
そして、冬のサンパウロから常夏赤道直下のベレンにやってきたわけです。
機上から初めてアマゾンを観た時は、とても感動しました。
これまでの人生で見たどの景色とも全く似ていない、本当に深い深い緑、
そして河なんだか海なんだかわからないアマゾン川の支流がアマゾンの中を
縫うように走っていました。
 
ベレンはそんなアマゾンの大自然と都会が両方ある街です。
本当のブラジルを味わうならアマゾン地域に行かなくてはいかなくてはわからない、
というのは真実だと思います。
現在は乾季ということもあり、聞いていたほどの湿度は感じません。
34度くらいの暑さで日差しは非常に強いですが、
今のところ名古屋の暑さよりはマシに感じています。
それでも、日中一番日が高い時間は人気が少なく、
極力外を歩かないのが普通だそうです。
日傘をさすのは日本人だけと思っていましたが、
こちらでは最近日よけとして傘(雨傘)をさす人が増えてきたとのことで、
実際街でよく見かけます。
 
挨拶回りをすませて、仕事をはじめようとしているところ、今の最大の悩みは、
住まいのことです。
まだ住居が決まっておらず、現在もホテル暮らしです。
サンパウロの時から含めるとホテル暮らしもまもなく1ヶ月経とうとしています。
この住居探しが大変で、職場が探してくれているのですが、
アマゾン川の河口といっても、州都なので、都会のベレンで予算内の物件を探すのがとても難しいです。
さらにブラジルでは適当なワンルーム(予算が少ないのでワンルームしか探せないのに)
がもともと少なく、職場の付近は治安が悪い場所が多いこともあり、
大変苦労し、悩んでいます...

(中略)

そもそもカルチャーショックだったのは、
ブラジルでは洗濯機を使うのが一般的ではないということです。
ジーンズもシーツも手洗いだそうで、
共同の洗濯場と言われて見てみると、洗濯板付きの流し台のことなのです。
 
愚痴っぽくなってきてしまいましたが、
目下この住居の問題をクリアしないことには
仕事も手につかないような気持ちで全く落ち着きません。
ブラジルでは何事も思うようにいかないというのを思い知らされています...
今は「(安全で清潔な日本を出てまで)なんでこんな大変なところに来てしまったんだろうか」という
当初の目的を忘れそうなほどの不安な気持ちでいっぱいですが、
あとはブラジルらしく?なりゆきまかせで、
どうしても嫌なら帰ればいいやというぐらいの感じで思いつめないようにしたいと思います。
 
早くベレンに慣れて、楽しむ余裕ができるといいなと思います。また連絡します。

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8月になりましたね。大学は、まだ、数日前期の期末試験の日程や集中講義が残っていますが、8月7日、今年度のシドニー研修の学生たちが出発します。

さて、今年の海外研修では、どんなエピソードが生まれるでしょうね。

今年は、人間関係学部からは、9名。ほかに、教育学部、生活科学部の学生たち、合わせて、18名との合同のプログラムです。昨年は、新型インフルエンザのためにやむなく中止になっていましたが、今年は問題なく開催されます。
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