平成29年1月19日(9:10より)2号棟403教室で、加藤主税教授の最終講義が行われた。
講義は第一部 「コトバ生態学」のまとめ、と第二部学外活動の思い出の二部構成。第一部
では、加藤教授ならではのコトバの観察事例が紹介された。
たとえば、再帰代名詞として私たちが習った 「myself」、 「yourself」(所有格+selfの形)は、
実は 「meself」、 「youself」(目的格+self)との間の戦いに勝ち残ったものである。一方、
「himself」においては、「目的格+self」の形が、「所有格+self」の形 「hisself」に勝ち残った
のだ、という興味深い「コトババトル」のお話をしていただいた。
第二部学外活動の思い出は、(1)テレビ、ラジオレギュラー出演、(2)連載エッセイ、(3)連載中
のエッセイ、(4)著書一覧、(5)著書関係、(6)著書以外、(7)その他、(8)講演、(9)趣味関係、の
9種のカテゴリーに分類されており、その中で思い出に残った著書『死語辞典』は、海外でも大
きく取り上げられたとのことであった。また、「携帯中毒」からできた「ケーチュー」は、New York
Timesから取材が来るほど話題になったなどの、楽しいお話を聞くことができて、100名近い聴
衆は、感心していたようである。
最後に人間関係学科主任の吉田あけみ教授より、花束が贈られた。司会は本学部の平野。
楽しい1時間だった。
(文責:人間関係学部教授 平野順雄)